ウクライナ日本センター of Igor Sikorsky KPI
月・金 11:00-19:00
土 11:00-18:00
平日 09:30 - 18:00
リモートワーク
先週の日曜日(二月七日)に ウクライナ・日本センターに於いて毎週土曜日に行われているキエフ日本語補習校の毎年恒例の伝統行事が今年も角 茂樹ウクライナ駐箚日本国特命全権大使をはじめとした大使館職員の方々やウクライナ少年少女合唱団「ツヴィテニ」といった御客様を迎え賑々しく行われました。
餅は、『望』を意味しており、家族みんなが幸せで希望が叶うようにという願いを込めて、神仏にお供えし、おめでたい儀式に用いるものでした。以前は臼や杵といった餅搗きの道具を所有し、家族で餅を搗くという家庭もありましたが、現在の日本の都市部では見かけられません。それでも餅搗きは子供達に人気の伝統行事として日本全国各地の自治体や団体で続けられています。 この餅搗き大会は、日本から遠く離れ、普段は当地の学校で外国語による授業を受けている子供達が、日本の伝統を忘れる事の無い様、キエフ日本語補習校運営委員会が中心になり、大使館とウクライナ・日本センターが協力する形で行われています。元来、年末からお正月にかけて行われる行事ですが、ここキエフでは行事の運営主体であるキエフ補習校運営委員会がその時期に一堂に集い大きな行事を催すのは難しい為、例年2月に行われています。
前述の様に今大会では当センターの日本語講師、インナ先生の御紹介により、日・ウ両国の文化交流の意を込め、ウクライナの少年少女合唱団「ツヴィテニ」を招待し、日本語補習校に通う子供達と互いに童謡や民謡の合唱を披露しあう場面もありました。ウクライナの合唱団の歌の中には、日本の「かごめかごめ」の様なわらべ歌もあり、日・ウの子供達が入り乱れ予定時間を大幅に超えるほどの熱の入りようでした。
日本の伝統行事でありながら最近では日本人でも臼と杵で餅を搗いた事が無い人は少なくないと思われますが、今回の行事によってお餅だけでなく、皆で餅を搗く大変さや楽しさも分け合えたならこれ以上の文化交流は無いようにも思います