ウクライナ日本センター of Igor Sikorsky KPI
月・金 11:00-19:00
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平日 09:30 - 18:00
リモートワーク
10月26日(水) ウクライナ日本センター NTUU «KPI» に於いて、宮沢賢治の童話集『注文の多い料理店』ウクライナ語翻訳版のプレゼンテーションが、著者の生誕120周年を記念して行われました。
今回の出版はSupport Program for Translation and Publication on Japan の御支援により実現されました。
プレゼンテーションはウクライナの映画/舞台俳優であり、ラジオパーソナリティー、作家であり、翻訳者でもあるワシーリィ・ドウジク氏による本書の一節の朗読から始められました。彼の声はウクライナのラジオで古典や現代文学を朗読する声として認知されています。それは独特の雰囲気を醸し出し、来場者に窓の外に降る雪を忘れさせ宮沢賢治の素晴らしい童話の世界へと没頭させました。
今回の催しの後見人クセーニヤ・マツケビッチ女史がウクライナ語版の出版にまつわるイラストや製本など興味深い作業の課程を話して下さいました。
翻訳家のイーゴル・ドゥビンスキー氏も出席され『注文の多い料理店』のアニメーション映画の断片集を紹介して下さり来場者は、この半世紀の間にこの作品の捉えられ方の変遷を見る事が出来ました。
このプレゼンテーションの為に本書のイラストを担当した墨絵と生け花の先生、ネオニラ・エフィモワ女史も特別にオデッサから駆けつけ、この短い催し物の間に素晴らしい墨絵の作品を仕上げて下さいました。また全ての来賓は先生の自筆のそれぞれ異なった小さな墨絵つきのサインを頂く機会に恵まれました。私達も先生から当センター図書室を飾る、桜の枝の墨絵という思いがけない贈り物を頂きました。因みに当センターでも墨絵教室が行われており、墨絵の技術を学ぶ事が出来ます。
ウクライナ日本センターNTUU «KPI» 一同は出版社「カルワリヤ」主幹、ペトロ・マツケビッチ氏と今回のプロジェクトのコーディネーター、クセーニヤ・マツケビッチ女史に感謝の意を表し、今後とも協力していける事を希望致します。